夏の暑い時期になると、冷凍庫で氷を作ることも多くなるのではないでしょうか?
そこでふと、冬の寒い間になんとなく作ってそのままになっていた氷発見!
しかしよく見ると、作った時より小さくなってるような、はたまた数が減ったような?って思った事ないですか?
実は氷って長い間放置すると、小さくなったり消えてしまったりすることがあるのです!
今回は、そんな冷凍庫の氷に賞味期限があるのか?放置するとなくなったり小さくなるのはなぜなのか?を解説していきたいと思います。
冷凍庫の氷に賞味期限はある?

冷凍庫の氷って賞味期限があるのでしょうか?あまり考えたこともなかった人も多いと思いますが、結論からいうと冷凍庫の氷には賞味期限はありません。
食品と違ってそうそう腐るものでもないので、基本的にはいつまでも使うことは可能です。
しかし、長い間放置することによってその間に何度か冷凍庫を開け閉めしていますよね?
その時に、氷に開閉時のほこりが付いたり汚れたりすることが少なからずあります。
ですから賞味期限のようなものはないですが、長い間放置していた氷はなるべく捨てて新しい氷を作った方が安心して使えると思います。
仮に汚れたりほこりがついてしまったとしても、水で軽く洗い流せば氷の表面は流れていくので、こうすれば綺麗になりますから気にならなければそのまま使うこともできるでしょう。
ただ、たまに長い間放置されていた氷には汚れやほこりがつくこと以外に冷凍庫内の匂いが付いてしまっていることがあります。
冷凍庫には、作り置きしたおかずを小分けにして冷凍していたりしますよね?
その時の食品の匂いが付いてしまうんですね。
特に食品を入れた時期と、氷を作ったタイミングが同じだったりすると意外と簡単に食品の匂いと一緒に凍って匂いを閉じ込めたような感じになるんですね。
そういう氷はさすがにドリンクのグラスに入れても、あまり美味しくなさそうですものね。
冷凍庫で氷を作る場合は、必要最小限の数だけ作って長く放置してるなと思うものは、なるべく捨てて新しい氷を作るようにするか、或いは氷枕などに入れて万が一に備えるなどすればいつでもおいしい氷をいただくことができますよ!
冷凍庫の氷を放置するとなくなったり小さくなったりするのはなぜ?

冷凍庫の氷は、基本的に賞味期限はないのであまり神経質になることはないのですが、たまに長い間放置していた氷がなくなったり小さくなっていたりすることがあります。
これって不思議ですよね?凍らせてあるんだから冷凍庫の中で溶けるとは思えません。
それなのに小さくなっていたりなくなったりすることがあるのです。
これはなぜなのでしょうか?
実は、冷凍庫内の氷は溶けるというよりも気体になって蒸発しようとする力が働きます。
これを「昇華(しょうか)」といいます。
昇華とは、個体(氷)が液体(水)にならずに、直接気体(水蒸気)となることを言います。
もちろんこの逆で、気体が個体になったり液体が個体になったりもします。
ですから、冷凍庫内でも氷は個体から直接気体になろうとしています。
よく凍った氷から白い煙のようなものが上がっているのを見たことがあると思います。あれが、いわゆる水蒸気(気体)なのです。
長い間放置されている氷はこうして、常に気体になろうとする力が働いているので、だんだんと小さくなっていくのですね。
ですから、なくなったりしてるのはまさに個体だった氷が全部長い間に気体になって蒸発してしまったということなのです。
冷凍庫の壁に霜がいっぱいついていることもありますよね?
あれも正に氷が気体になったことにより、それが瞬時に水蒸気のまま凍っていくので、それが霜になるのですね。
結論として、氷は腐るものではありませんので、匂いや汚れが気にならなければ使っても問題ありません。
しかし、自動的に氷を作る機能のある冷蔵庫に関しては、凍ってしまった氷より氷を作るための「給水タンク」に入っている水!
これに注意してほしいですね。
水は痛むものですので、長いこと氷を使っていないなら一度給水タンクの水を入れ替えて新しい水にしてください。
因みに~
・水道水=1週間~10日
・ミネラルウォーター=開栓後2~3日
・浄水器の水=1日
以上を目安に小まめに取り換えてくださいね!