今、子どもの睡眠不足が深刻化しています。
なんと1歳半から3歳までの子どもが夜10時以降に寝るという調査結果があります(財団法人日本小児保健協会調べ)
ここでは主に、乳幼児から小学校低学年までの子どもの睡眠不足は心や体の成長に悪影響を及ぼすことを中心に、絶対取るべき時間とは何か?をご紹介していきます!
睡眠不足の悪影響!子供の心の成長も阻害する!

子どもの睡眠不足が深刻化してきた原因は、社会全体の24時間化にも影響されています。
特に都市部に住んでいる子どもの睡眠時間は、町村など郡部に住む子どもに比べて遅い傾向にあります。
コンビニやゲームセンターなど24時間営業しているお店が多くなったことや、家では家庭用ゲーム機やスマホなど、昔のように外に出なくても遊べるアイテムがたくさんあります。
こうしたことも子どもたちの睡眠時間を奪っている要因になっています。
深夜のコンビニで親に連れられて買い物している幼児をよく見掛けます。
そのたびに「こんな時間まで子ども連れ回して」と思ってしまいますが、反面家で他に見てくれる人がいなかったり、仕事で遅くなった帰りにコンビニへということもあるでしょう。
それぞれの家庭事情を思うと、一概に批判的にも言えないなとも思います。
しかし、事情はどうあれ子どもの睡眠不足は子どもの心の成長にも決して良い影響はありません。
十分な睡眠を取れてない場合、大人も経験していることですが翌日も朝からぼーっとしてしまいますし、こういう時は思考回路が遅く物事の判断能力も弱くなっています。
大人の場合、運転中だと事故に繋がる危険性もありますし、大事な仕事にミスをして思わぬ損害に至ったりなんて、考えただけでもぞっとしますよね?
そんなことが子どもにも起こる訳です。
まったく回らない頭で幼稚園や学校で授業を受けても、ちっとも授業が頭に入ってこない。
小学生においては、黒板に書いてあることをノートに書き写すのが精一杯にもなりかねません。
それはつまり学力低下にも繋がってくる訳で、小学校のうちはまだ良いですが、中学、高校となってくると将来の進路にも影響します。
これぞまさに末恐ろしいというものです。
思考回路や物事の判断が弱くなると、それは心の成長にも悪影響になります。
良い考えが浮かばない、人に心にもないことを言ってしまい誤解される。そうなってくると人間関係もうまく回らなくなっていきます。
人に悪い印象を与えてしまって、結果いじめに繋がったりして次第に心を閉ざしてしまうなど良いことありません。たかが睡眠、されど睡眠です。
日中は、いろんなことを考えたり判断したりと常に頭を働かせています。起きている間は、人間の脳は何もしていなくても常に何かを考えているので、頭は常に働いている状態です。そこで睡眠をとることによって、脳が休まり疲れが取れるので、翌日にはまたはっきりした頭で活動できるようになります。
睡眠だけではなく、栄養のあるものを食べることも休息をとった脳には十分な活力源になります。
適度に運動することも、また脳には大事な栄養素の一つになるのです。
「睡眠・食事・運動」これが人間の三大栄養素になります。
少しでも子どもに良いことをしてあげられるようにしたいものですね。
睡眠不足の悪影響は子供の体の成長も・・・

子どもの理想的な睡眠時間は、夜は遅くても9時には就寝。朝は遅くても7時には起きるというのが理想の範囲です。
しかしこれも、小学校の低学年までの子どもの話。
中学生や高校生になると、学校が遠いとか学校帰りに部活や塾で遅くなったりバイトしたり?ということもあるので、そうそうこんな理想的にはいきません。
ここでは乳幼児から小学校低学年の子どもまでの場合での睡眠時間です。
しかし、これは絶対この睡眠時間を守らなくてはいけないというものではありません。あくまで理想的な睡眠時間の範囲ということです。
そのためにも、親が早寝早起きのルーティンを作れるように今の生活スタイルを見直してみるといいですね。
夜は8時ころには食事も入浴も済ませて、9時には寝室に入っているというサイクルを作ってしまう。
そして布団に入ったら電気は消す、スマホは持ち込まない。
子どもが乳幼児なら、その時間には一緒に布団に入って寝ます。
ホントに寝るとまでいかなくても、時間が来たら一緒に布団に入るというのを習慣づければいいと思います。
さて、お父さんやお母さんにはちょっと耳の痛いお話もあったかも知れませんね。
でもいろんな事情があるので、理想通りにはいかないこともあると思います。
まずは「1時間でも長く寝る」「1個でも栄養のあるものを食べる」「1回でもストレッチなどしてみる」そんなふうにしていくと良いかも知れませんね。