夏休みの時期になる7月ころから山にハイキングに訪れる観光客が増えてきます。
山開きになるのも7月です。
登山好きなハイカーたちの季節到来といった感じですね!
ところで、山開きってなぜ7月なのか?
そして山開き前でも入山することはできるのか?
今回は、山開きの疑問を一挙解決します!
山開きはなぜ7月なの?

今は登山もスポーツの一種として山開きされる7月に、その年の初めての登山の日として使われます。
でも山開きってなぜ7月なのでしょうか?
一般的に山開きは7月1日とされています。
しかし、山によって山開きになる時期には多少のずれがあります。
富士山などは登山口によって山開きの時期が異なるのです。
理由は雪に関係があって、登山口によって積雪の量が違うので雪が多いところは危険ですので登山できません。
ですから、比較的安全な登山口だけ登山可能になるのですね。
山開きというのは、古来より宗教的な行事でした。
山頂に祭られている神様に祈りを捧げる日でその間は一般客は登山を禁止されていましたが、夏季の一定期間だけ一般客の登山を許されていました。
このことを「山を開いた」という言い方もします。それが7月だったのです。
現在では、その7月の時期に登山客を迎え入れる前に登山道を整備して安全に登山客を迎えられるようにその準備がなされます。
それらが完了して、晴れて山開きとなるのですね。
山開き前でも入山できるの?

さて、安全に登山客を迎えるための準備が完了し7月に山開きされて晴れて登山ができる訳ですが、では山開き前は入山できないのか?と言いますと、そんなことはありません。
基本的に、山へはいつでも入れます。
厳密にいうと「入れなくはない」と言ったところです。
「入ってはいけない」と禁止はされていないので、入れなくはないのです。
しかし、富士山などは冬は完全に「登頂不可」とされています。
山開きされていない時期の入山は基本的には避けた方が良いのですが、その理由は他にもあります。
・山小屋が営業していない
シーズン以外は山小屋が営業してないので、トイレもままなりません。
天候次第では山小屋で雨宿りや、登山の疲れを癒すこともできることがシーズン以外はそれができないので荷物もずっと持っておかないといけませんし、登山そのものの疲れより持ち物や休みどころがないという負担が増えます。
・天候の急な変化と雪崩の危険
山の天気は変わりやすいといいます。
今、晴れていても急に雨が降ってきたり、場所によって雨だったり雪が積もっている場合があり、予想ができません。
・気温が低い
下界に比べて山の気温は低いです。
高山では常に一桁の気温だったりしますので、下界で暑かったからと薄着で行くと、急な気温の変化に体調も崩しやすくなります。
高山の場合は、低体温や高山病の危険もあるので、オフシーズンの高山へのハイキングはおすすめできません。
特に家族連れでハイキングをするなら、山開きのあとに登るほうが安心してなおかつ安全に登山を楽しむことができます。
山を舐めてはいけません‼
ハイキング初心者に多いのですが、本当に山登りするつもりで来たのか?!と思うほど、軽装で登山に挑む登山客がいます。
ちょっとそこらに買い物気分で出てきたようなラフな恰好だったり、登山のプロから見ると、「まったく山を舐めている」とけしからん気持ちになるそう💦
気持ちを改めて、登山に適した服装や装備を確かめて行くようにしたいですね。
まとめ
山開きは地域や山の状況によって、時期が異なります。
その時期も3月~6月に山開きできる山もあれば、絶対無理な山もありますので登山の計画がある人は、しっかり山開きされている安全な山を選んでいくようにしましょう。