稲妻と稲光はどう違うの?
稲妻(いなづま)と稲光(いなびかり)は、同じです。
稲妻と稲光は、英語ではどちらも”lightning”となります。
雷と稲妻(稲光)の違いは?
”雷”の由来は、”神+鳴り”です。
つまり、ゴロゴロゴロ、という”音”のことなのです。
”雷”という漢字は、稲妻(光)+神鳴り(音)、
意味としては、光と音の両方を指します。
一方、
”稲光(いなびかり)”は、読んで字のとおり、ピカッと光る”光”のことを指します。
稲光と稲妻は、同じ意味でしたね。
因みに、英語で雷をどう書くかというと、”thunder”です。
雷とは、雲の中や、雲と大地の間に起こる、光と音を伴う規模の大きな放電現象のこと。
一方、稲妻や稲光は、放電によって起こる現象、火花、光のことだけを指します。
稲妻や稲光ーなぜ「稲」の漢字が使うの?
古代の人々は、稲が実る時期に雷が多い事から、雷光が稲を実らせると信じられてきました。
稲妻は、稲光(いなびかり)、稲魂(いなたま)、稲交接(いなつるび)とも呼ばれますが、”稲”と関係が深いため、頭に”稲”の字が付くのです。
では、稲妻の「妻(つま)」の字は、どうでしょうか。
稲妻の「つま」は、昔、夫婦や恋人が、お互い、相手を呼ぶ言葉として使われてきました。
男女に関係なく、「妻」、「夫」、どちらも「つま」と呼びました。
「雷光」が稲を実らせるという信仰から、元々は「稲の夫(つま)」という意味なのです。
現代は、「つま」という字に、「妻」が用いられ、「稲妻」になったと考えられています。
「稲夫(いなつま)」が、「稲妻(いなづま)」になったのかは、江戸時代にまでさかのぼるようです。「稲夫」の字を、「稲妻」と誤用されたようです。
稲妻が語源となったお菓子とは?
実は、「稲妻」が語源となったお菓子が存在します!
さぁ、次の4つのうち、どのお菓子でしょう?
①ムース、②エクレア、③キャラメル、④ティラミス
答えは、②のエクレアです。
細長い形のシュークリームの上に、チョコレートをかけたお菓子ですね!
エクレアの由来には諸説あるんですが、フランスのパティシエ、アントナンさんが考案したお菓子だ、という説が有力です。
この”エクレア”という名前は、フランス語の“稲妻”という意味の”エクレール”からきています。
エクレアを食べる時、中からクリームが飛び出さないように、
まるで稲妻のようにすばやく、ひと口で食べなければならないいうことで、この名前が付いたそうです。